ポルターガイスト
夜中、床に白い光が揺れる。ポルターガイストか。ウチに動くものは私以外には居ないはず。白い光が激しく揺れている。揺れる光など無いはずだ。ついに、ウチにも10年目にしてポルターガイストが登場するようになったのか。それとも何かの前兆か。それにしても、よく揺れる。もしかして、どこかで地震が起きていて、その揺れで何か光が揺れているのだろうか。テレビを付けてみたが地震の情報はない。しばらく揺れる光を見ながら、ハテサテこの正体は何か。電気を消してみたら、床の光も消えた。だから光が存在するわけではない。何かに反射している光だ。しかし、揺れているものなど部屋の中には居ない。だんだん大きくなって、そのうち床から光が飛び出して来たら何が起きるか。幽霊さんとご対面できるか。ちょっと期待を込めて見守っていた。床で光が揺れている以外に何も起きない。そして気付いた。トランクに付けた名前ラベルが暖房の風で揺れていたのだ。その光が床に当たって白い光になってユラユラしているだけだった。せっかくポルターガイストに対面できるかと思ったが、分かってしまえばつまらない。



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